南禅寺に向かう途中に面白そうなのでふらっと立ち寄りましたが、思いもせず面白かった。
南禅寺に行く道すがら、ふと見ると
東照宮?
なぜ?と思ったのが金地院でした。
明智光秀ゆかりの門。明治に「大徳寺」から移築されたものですが、派手さが無く雰囲気にあっています。
先程、外から見た東照宮の参道に出ます。
進むと東照宮に到着
東照宮(重文)は寛永5年(1628)の造営で権現造り様式で家康の遺髪と念持仏とを奉戴。
拝殿天井の鳴龍は狩野探幽の筆、36歌仙の額は土佐光起の筆とのこと。
龍の迫力がスゴイ!
特別名勝に指定されている「亀鶴の庭」が一望できます。
「鶴亀の庭」は、崇伝和尚が徳川家光のために、小堀遠州に命じ5年をかけて作らせた蓬莱式枯山水庭園。まあ、家光は来なかったみたいですけど...
右に鶴(長い横になった岩の先端にクチバシみたいな突起がある)、左に亀(鶴と向かい合った亀)が特徴的な枯山水庭園。
面白いのは、木々が丸く剪定されていて、塊感で奥行を出しているところですかね。
たまたま、特別拝観の時間に合致したので飛び入りで入れてもらいました。
ここからは文化財保護の為撮影不可。
狩野派による金地の障壁画を筆づかいの様まで間近に鑑賞出来ます。
「八窓席」は三名席の1つに数えられ、茶室の中では皆平等であるとしたこれまでのものとは違い、茶室の中でさえ上下関係をはっきりさせた造りになっています。躙口(にじりぐち)前に縁を設け、正面に床と点前座を左右に並べた「遠州好み」の茶室の典型です。「八窓席」といいますが、実際の窓の数は6つ、通常の茶室より窓が多いことから末広がりで八窓とされたそうです。
長谷川等伯のが書いたテナガザルの襖絵。細かい筆使いで描かれた猿の質感表現は見事。
「カチカチ」と鳴き縁起物とされる濡鴉の屏風。濡鴉が前に出てくるように感じます。濡鴉のコントラストを上げて奥行を出しているのでしょうか。
いいとこ見れました。
庭以外に見所も沢山の金地院。その辺の美術館よりリアリティが高い分より楽しめた感じですね。
名称:金地院(こんちいん)
住所:左京区南禅寺福地町86-12
TEL:075-771-3511
特別拝観については要問合