toshi_a1995★B級グルメと一行日記

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曹洞宗 鷹峰山 賽樹林 源光庵


時間があったので、前回行けなかった源光庵に行って見ました。

丸窓が目をひく山門


山門をくぐると、伸びやかな屋根が美しい本堂に到着します。

本堂は元禄7年(1694年)に建立されたもの。

ここでのお目当は2つ

一つは、「悟りの窓と迷いの窓」
悟りの窓と名付けられた丸窓と迷いの窓という角窓があります。

この窓は本堂が建てられた時からあり、それぞれに仏教の概念、禅の境地の意味が込められています。

「迷いの窓」
迷いの窓の四角い形は、人間が誕生し、一生を終えるまで逃れることのできない過程、つまり「人間の生涯」を4つの角で象徴しています。この「迷い」とは「釈迦の四苦」のことで、この窓が生老病死の四苦八苦を表しているといわれています。

「悟りの窓」
悟りの窓の丸い形は、「禅と円通」の心が表されています。ありのままの自然の姿、清らか、偏見のない姿、つまり悟りの境地を開くことができ、丸い形(円)は大宇宙を表現しています。

ついこの前に座ると、時が経つのを忘れてしまいます。

紅葉の時期ではもっと綺麗なのでしょう。

窓の外は枯山水の庭があります。

外から窓を見たところ

もう一つは血天井

源光庵の天井をよく見てみると、血痕が付いていることがわかります。
この天井は、血天井と呼ばれています。
京都・伏見桃山城の遺構。慶長5(1600)年、徳川家康の忠臣であった鳥居彦右衛門元忠の一党の約1800人が、石田三成の軍勢と交戦し、多くの武将が討死しました。生き残ったおよそ380人全員も自刃し、流れた血痕が床に残されました。亡くなった一党の魂を冥福しようと、血痕の残された床板は5つの寺院にわけられ、一部が源光庵にも奉納されました。そして床板を天井にあげ、一党の魂の供養が行われました。ところどころに血で染まった足跡がありますが、それはここ源光庵にしか残されていないのだとか。

手形

足形

紅葉時期は多くの人が拝観に訪れるのでしょう。


紅葉の時に一見する価値がある禅寺であると思いますが、
拝観者の少ない時期にゆっくりと窓を眺める気持ち良さも捨てがたいと思います。

ストレスフルの方にオススメですね
★★★★★

スポット情報


曹洞宗 鷹峰山 賽樹林 源光庵
所在地:京都市北区鷹峯北鷹峯町47
参拝時間:9:30~17:00
TEL:075-492-1858