toshi_a1995★B級グルメと一行日記

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大浦天主堂

大浦天主堂

日本26聖殉教者天主堂

国宝の大浦天主堂、正式名称を日本26聖殉教者天主堂といいます。
丘に建つこの天主堂は中央のとんがり帽子から白く広がる躯体。
大きな建物ではありませんが、麓の階段下から望むと青空の白と相まって富士山のような荘厳な建物です。

建築当初からは増改築および原爆被害による部分被害、修復が行われ、昭和27年(1952年)に現在の姿となっています。
爆心地から遠かったことで原爆による焼失を免れたことは幸運だったと思われます。
ゴシック式の室内は尖頭アーチ型の高い天井構造となっており当時の建築としては異質なものであったと想像されます。

設計者と建築者は

設計者はフランス人司祭のフューレとプティジャン。施工は小山秀之進。

この聖堂は日本の洋風建築初頭期の代表的な建物であり、洋風建築の先駆者、小山秀之進 施工の建築物です。
小山秀之進はこのほか、グラバー邸、オルト邸、リンガー邸など江戸〜明治の洋風建築物を建てた方。
この後のグラバー園を一緒に見学すると、いろいろと共通点があって面白いです。

現在、世界遺産への登録待ち

長崎の文化遺産への登録を目指している、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する文化財の一つ。
長い弾圧とそれに伴う独自の信仰および日本におけるキリスト教布教の始まりの地として世界遺産への登録を目指しているようです。
派手さはありませんが、その歴史的な流れは後生にに残すものとしてふさわしいかと思います。